年末年始に観たDVD

神様から無理難題を命じられた男、エバン(スティーブ・カレル)の奮闘ぶりを描くコメディ映画。『ブルース・オールマイティ』の脇役を主人公に据えて作った作品らしいのだが、当のエバンがどういう役柄だったかをまったく覚えてなかった。忘れていても問題なく楽しめたけれども。
デジャヴ [DVD]

デジャヴ [DVD]

タイトルから予想していたのとは違う、え、そういう展開の話なのか?!という驚き。物静かなウィル・フェレルというのも悪くないんだけど、物語も含めてなんとなく物足りない気持ちになった。flowerとflourのシーンとか、バスの中のシーンとか、時折画面上に現れる機械的な表示とかはすごく好きなのに。ある事情からまとまった金が必要になったスティーヴは、おじにそそのかされてスペシャル・オリンピックス(障害者が参加する競技会)に出場し優勝を目論むことになったのだが……っていうドタバタコメディ。気弱でイイ人な主人公をジャッカスのジョニーが好演してたので驚いた。心優しいヒロインはキャサリン・ハイグル(こわいぐらいはまってた)
サイドカーに犬 [DVD]

サイドカーに犬 [DVD]

少女時代の思い出話。物語とはまったく関係ないけれど、後日、思い出って美化されがちよね……っていう考え事をしていたときに、この映画を思い出し、ああ、現実のヨーコさんは竹内結子じゃなくてオアシズの大久保さんだったかもしれないんだな……とかいうことを考えて、ひとり笑ったりした。
300<スリーハンドレッド>特別版(2枚組) [DVD]

300<スリーハンドレッド>特別版(2枚組) [DVD]

第一印象はマッチョだなあ……だった。人が斬られたり飛ばされたりする様を(まるで絵画みたいだなあ……って)うっとりしつつ鑑賞。そして終いには王の男気に涙出そうに。(かたや敵国の王は、でかいドラッグ・クイーンみたいで、見るたび笑いそうに)
ゾディアック 特別版 [DVD]

ゾディアック 特別版 [DVD]

実話ベースでしかもそれが犯人未確定の事件のお話ときたら、これが精一杯だとは思う。物語と全然関係ないけど、トースキー刑事(マーク・ラファロ)の相棒がERのマーク(アンソニー・エドワーズ)だって気づいたのが、開始後だいぶ経過してからだったのは、ひとえに髪型の所為だった。

年末年始は、夫から貰ったと思われる咳風邪をこじらせ安静にして暮らす。料理をする気力が無かったので、大晦日に作った鍋を数日間かけて消費という手抜き。「体がしんどくて……」という言い訳が通用してよかった。
年明けの瞬間、夫はいつの間にか眠っており、私はひとり観ていたTV(AXNで『コールドケース』字幕版マラソン放送)の画面に流れた「HAPPY NEW YEAR 2008」っていう派手なテロップでもって「おぅ!新年」と気づいた。しょぼい。その後、三が日はひたすら寝て暮らす。
4日は初詣の代わりに、初診療。実際に診察してもらったのは夫のみで、私は長すぎる待ち時間に話し相手が欲しいからと同伴させられただけ。「一緒に診て貰えば」とも言われたけれど、風邪なんざルル飲んで寝てればそのうち治る!と信じているので、結構ですと辞退した。
今年の目標はとりあえず「すこやかに暮らせるよう頑張る」に決定。

CSで観た

大いなる休暇 [DVD]

大いなる休暇 [DVD]

しょぼい離島に暮らす住民たちが、やっとのことで来てもらった若い医師に赴任期間(一ヶ月間)以降もそのままずっと島に定住してもらうべく、総出で"愛される島作り大作戦"を決行する物語。
島の未来がかかっているため、島の人たちも手段選ばずというか、作戦の中には若干必死すぎるというか病んでいるものもあったりするんだけれども、それはあたかも、恋する乙女が好きな人を振向かせるためにわたし頑張る!的なあれに似て、嫌いじゃなかった。島民を応援しつつ最後まで鑑賞。

最近見たDVD

レミーのおいしいレストラン [DVD]

レミーのおいしいレストラン [DVD]

夫が買ってきたのでみせてもらう。繰り返し観ても愉快。だけど、ものすごくいい!っていうほどではなかったのは私が、すっかりああいう作風に慣れちゃったから(すごさに麻痺して)なのか、テーマが若干こじんまりしていたからなのか。
物語とは関係ないけど、主人公があこがれる名シェフ、グストーの声がブラッド・ギャレットさん(Hey!レイモンドの兄上)だと気づいて「うおぅ」と、ひとり興奮。夫は「は?」っていう顔をしていた。

朝イチでディーラーへ愛車の半年点検を受けに。事前に電話にてオイル交換を依頼したとき、担当の営業さんは「本当に交換するんですか」と尋ねてきたんだけども、工場担当者の人も同じ質問をしてきた。どうも二人とも暗に、「乗り出して6ヶ月経過するのにまだ1500キロしか走っていないのだから、3000キロまで交換は不要ではないか」と言いたいっぽい。でもむかしは「1000キロ程度走ったら、オイルが汚れていようがいまいがとりあえずエンジン内のカスやらごみやらを取るために換えておきましょう」って言ってたよな。自動車屋さんも、修理屋さんも、ついでに父上も。技術が進歩してそういう必要は無くなった……んだろうか。しらんけど。でもとりあえず交換はお願いしておいた。
待合室で夫とぼけーっと待っていたら、ヘンな人が「おーい」なんてデカイ声をあげつつ私たちに近付いてきた。と、思ったらそれは動物病院からの帰り道、ついでに(私がいると踏んで)立ち寄ってみたという父上だったので驚いた。外に停めてあった車の助手席では母が病院帰りのはなちゃんを洗濯ネットに入れて抱っこして待機。実家の四にゃんこは、数週間前から交替で去勢手術を受けに行っているんだが、はなちゃんが一番病院を恐れびびりまくったらしい。ネットの中でプルプル震えるはなちゃん、め、めごい。
そんな待ち時間に少しばかり頭をなでる程度ではまかないきれなかった猫エキス不足は、実家に寄って満たすことに。はなちゃんのタマタマ近辺を凝視したり(緑色の縫い糸が付いていた)、みんなからジーンズによじ登られてガリガリと爪とぎをされたり(ダメージ加工をされているようだ)、呼びかけを軽く無視されながら楽しい数時間を過ごした。

午前中は、車の試乗会に参加する夫に同伴。会場では、ただ見ていればいいだろうと思っていたのに、「おくさまもどうぞ」という営業さんからの余計なお言葉。断るのも何なので、後部座席に乗り込む。わたしは常日頃、夫の運転には信頼を寄せていないので、言われる前にシートベルトを着用しドア上部の取っ手を握り締め備えていたのだが、それでも無意識に声(「うぁぁぁ、ちょ、スピード落とせって。殺す気かよ」等)が出てしまい、あとから夫より「いまいち集中出来なかったよ」と文句を言われた。わざとじゃないのに!
午後は実家でわたしの車を洗う。そのとき裏庭では父上が桜の木の剪定作業をしていたんだけども途中、ガラガラバリーン!とガラスの割れる大きな音がしたものだから、とっさに「父上、ご乱心か?!」という最悪のシナリオが頭に浮かび、慌てて父のもとへ駆け寄ったらばただ単に、切った枝がガラス窓に直撃しただけだった。ひと安心。というか実際のところは、父にはキチガイ気質の欠片も見受けられないんだけども、ついついそんなことを想像してしまったのはひとえに、わたしの連想パターンのせい。「物が壊れる音」→「きちがった当主」っていう。

CSで見た

田中麗奈ちゃんを未だになっちゃんと呼ぶ人。それは私。主人公の盲目女子ミチル(なっちゃん)と青年アキヒロ(チェン・ボーリン)はどちらも静かな人なのに、ビリビリと伝わってくる色んな感情(主に負の方向の感情)はとても強くて、見てるこちらまで思わず凹んだりした瞬間もあった。途中、トイレに立つのを我慢して最後まで鑑賞。(うちには録画装置はない)期せずしていい映画を観られた!よかった!
アキヒロの勤務先における人付き合いの下手さ加減は、とても他人事とは思えない気がしたんだけども。案の定、横で一緒に見ていた夫から「社会人っていうのは付き合いも仕事のうちでさ。人間関係が円滑なら仕事もよくまわるんだよ。わかったかい?」などともっともらしい助言とともに頭をバシバシ叩かれた。お前は松永か。
犬神家の一族 通常版 [DVD]

犬神家の一族 通常版 [DVD]

1976年公開判を知らなければ、このなんともいえない物足りなさは感じなかったんだろうと思う。たとえば、松子奥様を演じた富司純子さんは上品ではあるけれど、体格が薄い所為か風格も薄いような気がして仕方なかったり。石坂さんが悲しいぐらい老けていたり、警部さんの眉毛が薄すぎて眉墨でがっしり描かれているのが切なかったり、松嶋さんがでか過ぎたり……いろいろいろいろ。