実家にて。暖房一つない床の間で大の字に寝そべり、自分の脇や股やわき腹に猫が添い寝してくるのを待とうと試みた夫。猫たちは寒かったせいか、誰一匹床の間には寄り付かず、茶の間のコタツで丸くなっていることに気づかない夫に、それを教えてあげるタイミングを見計らっていたら、えらい大きなくしゃみが聞こえてきた。寒いものな。
その後コタツに戻ってきた夫は、おやつに出された塩大福を食べていたんだが、なんかしら美味そうな雰囲気を感じ取ったのか、猫たちがわらわらとこたつから出てきて夫を取り囲み、猫フックだか猫パンチだかで「おらおら、よこせ」とばかりに彼の手元を攻撃しまくり、終いにははなちゃんにひとくち分を強奪されてた。大福にはその食い跡がぐっちゃりと残され、それを見た母上は「その部分を除ければ、まだ食べられるわよ」などとテキトウに慰めていたのだけども、夫はそんなことはちっとも気にせずにというか気にならないらしく、はなちゃんの歯形もろとも完食していた。おおらか。