わが家の目覚めは嫁の携帯アラームにかかっている。
わたしの携帯アラームは夫の起床時間と、自分の(夫を送り出した後の二度寝からの)起床時間と、二回鳴るようにしているのだけれども、どういうわけか今日はわたし用の時間にしか鳴らず、鳴ったときには夫が家を出るはずの時間になっていた。夫は「あわわわわわ」と慌てふためき、身支度もテキトウに出発。すんでのところで気づいたものの、裸足で家を出ようとしてたよあの人。寝起きとは怖いものだなあ。
そんな夫を見送りながらわたしは「どうして起きられなかったんだろうねえ」なんて言いながら、携帯のアラーム設定を確認して実は夫の時間の分だけOFFってあったことに気づいたんだけども、「よほど疲れていたんだね、ちゃんと鳴ったのに気づかなかったんだものね」と平気の平左でウソをつきつき密かにアラームを設定しなおしておいた。家庭円満(波風は立てない)には欠かせない罪のないウソなので、きっと許されるだろう。